「くさはら」のあるまち、千里ニュータウン

「みどりゆたか」になった千里ニュータウン。
私たちは「みどり」といえば先ずは樹木を思い浮かべます。しかし実は千里ニュータウンは吹田市内でもきわめて貴重な草原の宝庫なのです。千里ニュータウン以外の吹田市内ではこれほど多くの草原は見られません。
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「温帯に属する日本の 気候は、手を加えず放置していると樹木が育ち、草原はできない。日本で草原として成立しているのは定期的に人間が手を加えている場所がほとんどで、自然のままの草原は海岸の砂丘や干潟、河川・池沼の河畔のように繰り返す氾濫にさらされる場所および湿地や湿原、高地・高山などだ」とは市立博物館の夏季展「子どもと環境」で兵庫県立淡路景観園芸学校の澤田佳宏さんの講演会での話しです。
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居住区域と車道とを分けるという思想で作られたニュータウンには両者の境目としての斜面が多数あり、しかも定期的に草刈りがされているので、意図することなく半世紀にわたって草原の環境が維持されてきたのです。
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澤田さんは「いま、日本中で草原の植物が消えつつある。保全をしなければ、氷河期後からの植物が消えていく」と危惧されています。その植物とは北千里などで見られるウツボグサ・ワレモコウ・ツリガネニンジン・チガヤなどなどです。
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それら草原の植物は周囲に背の高い草や木があると光りが届かないので生きていけないのです。1年に1~2回ほどの定期的な草刈りを求めている植物なのです。そして草原にはバッタ類、チョウ類など昆虫類も多く生息していて樹林と違った生きものの生息環境となっています。
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環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に記載されているイヌセンブリが10月中旬に千里ニュータウンで花を咲かせていました。このように千里ニュータウンには大木とともに、草刈りをすることで維持されている草原という多様な自然環境があることをみなさんも覚えておいてください。
(おーぼら)

今週末(10/27-28)のイベントのお知らせ

ううう、このブログ、イベントのお知らせが多すぎて、大混乱してますね~
今週末のイベントは・・・

10月27日(
■午前9時30分~正午
おでかけイベント「千里緑地体験ウォーク 山田~博物館」
当日参加できます!(集合:夢つながり未来館前)

■午後2時~4時
講演会「熟年留学生の見たオランダの住宅事情と千里再生への提案」
講師/関西大学 客員研究員 角橋徹也さん
画像日本との4世紀以上の交流を通じて日本の近代化に貢献してきたオランダ。干拓と治水の歴史をルーツとするオランダの国士つくりやまちづくり、住宅政策を通して、千里ニュータウン再生への展望を考えます。
講演の案内チラシは→こちら



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10月28日(
■午前10時~午後4時
クイズラリー「まちかどクイズラリー in 千里ニュータウン」
随時受付(午後2時受付終了)
申込/不要。全員参加可。
集合・解散/千里ニュータウンプラザ(南千里駅隣)6階市民公益活動センター第1会議室
案内チラシは→こちら

■午後2時~4時
講演会「造られたまちから創るまちへ」
講師/京都市立芸術大学 教授 藤本英子さん
画像50年前造られた新しいまち「ニュータウン」は、都市計画としてしっかり造り込んだ整備がされました。それから50年、その時考えられた景観的要素を検証しながら、今後の景観まちづくりを考えます。
講演内容は→こちらのブログ記事






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□午後2時~3時30分
講演会「おしゃれな縄文人」
講師/キューカンチョー
講演内容は→こちらのブログ記事
場所/泉大津市民会館
※注! キューカンチョーの講演会は、ニュータウン半世紀展とは関係ありません。あしからず。