本のご紹介: 『青森県の巨樹・古木を訪ねて』

画像齋藤嘉次雄 2010 『青森県の巨樹・古木を訪ねて』 東奥日報社 1365円(税込み)

青森県には三内丸山遺跡に関係したので、1993年頃からよく行きました。思わず深入りしたのは、三内丸山を盛り上げようという市民の思いに打たれたからです。かれらは「三内丸山応援隊」というボランティア団をつくっていました。市民には、実践に基づく知恵識があり、アカデミックな世界の机上論のひ弱さを痛感しました。

カジオさんはその一人で、そのころは森林組合に勤めていたので青森県の林業問題についていろいろきいたのですが、それ以外にも、食用植物や、ブナ、クリ(あの巨大な六本柱はクリ材だった)などの樹木の生態や利用法を現場まで行って教えてもらいました。そのあとの、キノコや野草を食べながら酒のほうに惹かれてやようなのですが。

うらやましかったのは、カジオさんが「樹木医」で、暇になったら(定年後)全力を注ぎたいといっていたことです。樹木医とはまことに美しく、理想的な職(CALLINGという意味で)、私も是非なりたいと思い、カジオさんに打診したのですが、そうはいかないということでした。名誉樹木医というわけにはいかんかしら、名誉XXたらいうのはいっぱいもってんだけどなー。

この書は青森の名木、巨木の代表的なものを、カジオさんが直接訪ねて歩いた記録文です。読んでいて感じるのは、青森にはまだ自然が豊かで、多くの名木があること。樹齢何百年の名木が各地の地域開発や人々の生活に信仰におよぶほどにふかく関わっていること。それでも、伐られたり、枯れてしまっている例も多いことでした。記憶に鮮明な木、余り注意しなかった木など色々なので、久しぶりにゆっくり時間をとり、レンタカーで巨木たちをみてまわりたいとおもいました。あ、そういえば、カジオさんは、照葉樹林帯の森をあるいたことがないといってたので、吹田の古木や春日山原生林をひさしぶりに、一緒に歩いてみたいと思いました。

(カンチョー)

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