千里をかける竹 -シンポ報告(その1)

7月18日(金)午後2時、すいはく講座室でシンポジウム「千里をかける竹」の第一部研究発表:竹の文化と民俗が開催されました。
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最初の発表者は、富士竹類植物園 事業本部長の柏木治次さんの「タケの進化と日本のタケの歴史」
生物学的なタケについて、進化を軸に説明していただきました。
いきなりウェゲナーの大陸移動の話。祖先型の草本性タケ類の化石は、南米とアフリカ大陸西側に分布していて、これらは1億数千年前に誕生したと考えられ、大陸が分離して分布域がひろがったとか。またアメリカの研究者が、タケの起源地は南米(ブラジル東南部あたり)という説を提唱しているそうです。このほか、地下茎の構造が進化の途上で変化していったこと(株立ちするとか地下茎で伸びるとかの特性に関係がある)や属間で雑種ができること(ナリヒラダケ属とかアズマザサ属など)、タケの花が咲く周期のこと--これはまだ実験中とか。しかし、成果が出るまでに25~120年もかかる!--など、おもしろい話をいろいろうかがいました。地球研の研究者のほか、これから竹の展覧会を考えている他機関の博物館関係者もかけつけ、熱心に質問していました。そうそう、かぐや姫が生まれた竹は、話の成立年代からかんがえると「ハチク」ではないかというのが、柏木さんの意見でした。
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次に登場したのが、福島県立博物館(→okkunがブログで紹介したブルータスの選んだ日本の博物館ベストにランクイン!)の佐々木長生さんの「ネマガリダケの民俗誌」。明日から「宝の山2008 ―磐梯山をめぐる人と自然―」がはじまるという、たいへんお忙しいスケジュールのなか、おこしいただきました。東北は「木」の文化、とくにマダケのない会津では、ネマガリタケや、マタタビ、アケビのつるなどでかご・ざる類がつくられてきたそうです。手にしていらっしゃるのは、イナゴとりのかご(ネマガリタケ製)。(それにしても、「ささ(笹)・き(木)・たけ(竹)・お」とは、実に今日のシンポにまことにふさわしい名であることに気づいたと、ご自分でおっしゃっていました。)
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このあと、早々にたんぽぽに会場をうつし、シンポシオン再開!たんぽぽのみなさんの手料理が並ぶなか、S先生の会津の酒と、鹿児島のK先生の焼酎がもちこまれ、戊辰戦争は今なおつづき、S先生の歌声と駄洒落はとめどなく・・・という様相に!?(=おおいに盛りあがりました。)

シンポは明日もあります。ヨロシク! (こぼら)

この記事へのコメント

2009年04月19日 03:45
シンポジウム,お疲れ様でした!
1日目のシンポとシンポシオンに参加させていただきました.
学術という敷居の高さがまったくなく,純粋な興味をもって聞くことができた楽しい一日でした.
カンチョーとスタッフの方たちの姿勢に感涙です.
2日目の師匠たちの話がきけなくて残念でしたが,またの機会に参加させていただきます.
これからもよろしくおねがいしま~す!
(ベイビー:佐藤プロ)